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人類はその歴史のなかで、さまざまな動物との関係を深めてきました。あるときは生活や労働の伴侶として、またあるときは食糧や手工業の材料などとして、動物たちを利用しています。この講座では、日本列島において人々がどのように動物と関係を結んできたのかを、文学作品や発掘調査の成果から探ります。
テーマ?日時 | 講師 | 内容 |
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第1回「『源氏物語』の「猫」、『枕草子』の「犬」と「猫」―ペットが招いた大騒動―」 7月12日(金曜日) 10時15分~12時00分 |
西本 寮子 教授 | 脅かされて驚いた猫が騒動を起こす―よくある話ですが、『源氏物語』と『枕草子』にも猫が登場する場面があります。同じ時代を生きた紫式部と清少納言が取り上げた愛玩動物としての「猫」は、当時どのように扱われていたのでしょうか。「猫」に焦点をあて、周辺の文学作品や古記録から、王朝の人びとと動物の関わりについて考えてみます。 |
第2回「古典文芸に描かれる動物たち」 7月19日(金曜日) 10時15分~12時00分 |
目黒 将史 准教授 | 前近代の物語には、さまざまな動物たちが描かれています。まさに動物は私たち人間の営みのすぐ傍に居る存在だったわけです。とくにお伽草子(室町時代の物語草子)では、十二支と狸(野生の動物たち)との合戦を描く『十二類絵巻』など、動物を主人公にした物語草子がたくさん編まれています。本講座では古典文芸に描かれた動物の物語を読み、人々に親しまれた(物語化しやすかった)動物の様相をみていきます。 |
第3回「考古学が明らかにした日本列島の犬食文化」 7月26日(金曜日) 10時15分~12時00分 |
鈴木 康之 教授 | 前近代の日本列島では、仏教の教えから四つ足の獣を食べることが忌避されてきたと考えられていましたが、1980年代以降の考古学的な調査研究によって、中世から近世にかけて、犬が重要な食糧資源とされていた事実が明らかになってきました。発掘調査の成果から、日本列島における犬食文化の実態を探ります。 |
※講師の順番や講座テーマについて内容が変更になる可能性がありますので,あらかじめご了承ください。
※各講座の前に,図書館または文書館の利用ガイダンス(10時15分~10時30分)実施いたします。
※こちらもご確認ください。→公開講座「日本文化のなかの動物」 [PDFファイル/997KB]
広島県立文書館研修?会議室(広島県情報プラザ2階)
〒730-0052 広島県広島市中区千田町3丁目7−47
対面
※澳门皇冠の感染拡大状況によっては,開催を中止する場合があります。
中止となった場合は,申込者に後日メールでご連絡します。
日本文化や歴史に関心をもつ方
30名(申込者多数の場合,先着順)
無料
下記リンク先からアクセスし,お申し込みください。
<往復はがきの申込⽅法>
往信⾯の裏に(1)郵便番号,(2)住所,(3)お名前(ふりがな),(4)電話番号,(5)メールアドレス を,返信⾯の表に受講される⽅の郵便番号,住所,お名前 (「○○○○」様)をご記⼊の上, 締切⽇までに以下の宛先にお送りください。
〒734-8558 広島市南区宇品東1-1-71 県⽴広島⼤学地域連携センター「日本文化のなかの動物」係
※申込締切日は,6月28日(金曜日)(消印有効)です。
県立広島大学地域連携センター
電話 082-251-9534
E-mail : kouza@pu-hiroshima.ac.jp